酒井順子著「オリーブの罠」を読んで

「オリーブ」とは1982年から2003年まで、マガジンハウス社から発売されていた高校生向けのファッション雑誌です。80年代に一世を風靡し「オリーブ少女」という言葉も生まれました。

そこに紹介されているファッションはとにかく独特でした。膨らんだスカート、リボン、レース、手袋、帽子。コンセプトはガーリー&ロマンティック。お手本はリセエンヌ(フランスの高校=リセに通う女の子のこと)。表紙も中身も可愛らしい白人のモデルさんが、それはそれは可愛らしいお洋服を着て写真に写っていました。(このころの日本人は今とは比較にならないくらい、欧米に憧れていました。)

しかし、このファッションは「異性にモテるため」のお洒落でない。モテるためのお洒落でないからこその自由さがある、と酒井順子さんは言います。(確かに自由すぎて街では着られない服が満載でした。見る分には楽しかったのですが。)

「異性にモテるためのファッションはやめよう。自分らしいファッションに身を包んで自分らしく生きよう。服で好かれるな。中身で好かれろ。」

「オリーブ」が創刊された1980年代に主流だった雑誌は「CanCan」「JJ」「ViVi」といった赤文字系と呼ばれる雑誌(タイトル文字が赤かったから)。これらの雑誌のテーマは「いかにして異性に受けるか」ファッションやサークル選びなど全ての行動の判断基準が異性の目を意識したものでした。(当時の女性は結婚したら家に入るのが普通でしたので夫選びは今よりも重要でした。)

「オリーブ」はこれら赤文字系雑誌へのアンチテーゼだったと酒井さんは言います。
酒井さん曰く「この雑誌の登場で昭和末期から平成ひとけたの少女たちはモテからもヤンキーからも偏差値からも確かに解放されたのです。」

と、こう書くとまるでフェミニズム論のようですが、論調は全く違います。ご安心を。酒井さんの書き口が面白くて時々思わず吹き出してしまったり、とにかく読んでいて楽しかったです。

記述のかなりの部分は、酒井さんの目を通して描かれた「オリーブ」誕生から休刊までの歴史です。「へ~」と思うことがたくさんありました。

例えば私は「オリーブ」を「anan」の姉妹誌だと思っていたのですが、創刊号は「ポパイ」増刊号として発売されたとか、創刊から28号まではアメリカの明るいイメージでしかもターゲットは女子大生、就職の特集まであったとか(「オリーブ=リセ」と思っていた人は驚きますよね)。1970年代に「anan」にも「リセ」という単語が出てきたがこの時は不発だったとか。

各時代の表紙写真も適宜紹介されています。
懐かしかったです。
(このブログは弊事務所の女性所員が書きました)

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