P・F・ドラッガー著「プロフェッショナルの条件」を読んで|知識労働とマネジメント

ドラッガー博士は「マネジメントの父」といわれます。
ところで「マネジメント」とは何を指すのか。そもそもなぜ「マネジメント」が必要なのか。この本の前半で分かりやすく説明されていました。(私はこの本の前半部が特に面白いと思っています。)

私なりに要約してみました。

  • 現代は「ポスト資本主義」の時代である。「ポスト資本主義」とは、知識が資源の中核となる社会のことである。
    (「資本主義」の資源は「土地」「労働力」「資本(=お金)」)
  • 20世紀初めは労働力人口の90%から95%が肉体労働者だったが、現代では知識労働者が最大の労働力人口を占めている。
  • 知識は高度に専門化してこそ意味をもつ。
  • しかしすべての専門分野に秀でる人はめったにいない。
  • 人は自分の強みを知ってその分野に力を入れるべきである(専門化すべき)。弱い部分をどうにかしようとしてはいけない。
  • 各人の強み(=専門)に応じた仕事をさせ、弱みを補う仕組みが組織である。
  • マネジメントとは組織の中で人に成果を生みださせることである。
  • そして成果を上げるためには、知識に知識を適用することが必要である。
  • この、既存の知識をいかに有効に適用すればよいかを知るための知識もマネジメントである。

最後の箇条書きのところをもっと噛み砕いて説明したいのですがうまく書けません。
マネジメントには二通りの意味があると理解していいのですよね。

ところでドラッガー博士の著書は、自己啓発本としても有名です。
ポスト資本主義やマネジメントがどのように自己啓発へとつながるのでしょうか。
私の理解はこんなところです。

  • かつて、より多くのものを生産しようとすれば、労働者をより長く働かせるか、より激しく働かせることが唯一の方法だった。
  • 現代では、知識を仕事に適用することで生産性を爆発的に向上させることができる。
  • 現代の高度な先進社会が国際競争力を得て、それを維持するための唯一の要素が知識労働者である。

そこで人的資源である私たちは、資源の源である知識のブラッシュアップに努めなければならないのですね。これがイコール自己啓発となるのでしょう。

この本はドラッガー博士の著作10点と論文1点から抜粋して再構成されたものですので、本を通しての論旨が見えにくく、やや雑然としている印象があります。(再構成の際にドラッガー博士本人が目を通したとのことですが)
フリーライターの漆原直行氏によると、ドラッガー博士の著書でどれか一冊選べといわれたらこの本がお勧めなのだそうです。

ドラッガー博士は経営学者の他に社会学者としての面も持っています。有名な「断絶の時代」は社会科学的な面から書かれた本です。
「プロフェッショナルの条件」の前半もそのような観点からの記述が多くなっています。

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