コンスタンス・レイド著 芹沢正三訳「ゼロから無限へ」を読んで

サブタイトルは、「数論の世界を訪ねて」。
講談社のブルーバックス、初版は1971年。

数学(算数)は、実用上の必要にあてはめて運用できれば、実生活に困ることはない、と考えています。
しかし、この本は、実用上の必要を離れて数そのものの性質について、説明してくれています。

本書中にも、弟子がユークリッドに向かって
この定理が証明できたら、金がいくら儲かるのですか。
ときいたら、ユークリッドは弟子を追い出した、という話しが紹介されています。
数の研究は、実生活に直ちに役に立つものではなくて、数そのものに魅力がある、ということでしょう。

本書には出てきませんが、数の性質の研究を「数論」といい、「数論」は「数学の女王」といわれ(女王は誰にも奉仕しないから)、実社会では役に立たないものとされています。
数論のうち、「素数」の性質は、コンピュータによる情報化分野で活用されているように思いますが。

私自身は数について研究するつもりは全くありませんが、本書を読んだ結果、ひとつ思い至ったことがあります。
数の性質を知ることにより、実用上の必要にあてはめることのできる数学(算数)の範囲が広がる可能性がある
ということです。
いいかえると、
数の性質に興味が持てれば、数学(算数)アレルギーが減って、実生活で数学(算数)のできる人になれる
かもしれない。

本書は、説明の調子も軽快で、読みやすくなっています。
構成は、ゼロから始まり、1~9の性質、そして無限およびe(ネピアの数)の話しまで。
読んでみれば、「確かに、その通り。」と思える数の性質が出てきますが、普通に生活していたら気付けないことばかりです。読んでいる最中は、けっこう楽しい時間を過ごせました。
しかし。
たぶん3日も経てば忘れてしまうと思います。直ぐには役に立ってくれない内容ですから。

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