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千葉県松戸市の土木学会選奨土木遺産 柳原水閘(すいこう)

土木学会選奨土木遺産とは、公益社団法人である土木学会が、土木遺産の顕彰を通じて歴史的土木構造物の保存に資することを目的として、平成12年に設立した認定制度で、推薦および一般公募で年間20件程度を選出しています。

柳原水閘は(すいこう)4月4日付ブログで紹介した栗山配水塔の近所、坂川と江戸川の合流点にあります。

選奨年は平成16年。「明治期に作られた樋門で、4連アーチの大規模なレンガ造りは美しく、数少ない貴重な構造物」という理由だそうです。
平成7年に松戸市指定文化財にもなっています。

水閘(すいこう)とは水門のことです。
この水閘は江戸川の水が坂川に逆流するのを防ぐためのもので、1904年(明治37年)から1994年(平成6年)までこの近辺の治水を担ってきました。

水閘北側
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「横黒・黒鼻」と呼ばれる表面が黒っぽい色のレンガで造られています。
この黒いレンガは千葉県・茨城県のレンガ造り水門で多く使われているそうです。

水閘がレンガで造られていたのは、明治時代中頃から大正時代中頃までの約30年と短く、柳原水閘のような大規模なものは現存するものの中でもあまり例がないそうです。

設計者は茨城県出身の技師、井上二郎。わずか30歳の時の仕事です。他に、鬼怒川水力電気事業や京浜運河工事の設計も手掛けています。水利事業のエキスパートだったようですね。

水閘南側
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ご覧のように、水閘の上は橋になっています。
ここは何度も歩いていたのに、橋の下がこんな風になっていたなんて知りませんでした。
この場所が2004年に土木遺産に認定されてから約10年。
歴史的な建造物って、意外な場所にあるものなんですね。

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北側は親水公園になっています。

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