月別アーカイブ: 2015年6月

京成電鉄・菅野駅の石碑のこと|瀬戸彦八氏とは?

先日、「京成菅野駅のすぐ近くに夏目漱石の石碑が立っているよ。ブログのネタになるかもよ。」という情報が、ある人から寄せられました。
「漱石?菅野なら荷風でしょ?」
「でも漱石って読めるんだけど。」

「山」と問われたら「川」と答えるように、「菅野から連想する文学者」といえば市川市民にとっては「永井荷風」なのです。(注:個人差はあります)
しかし、せっかくの相手の親切を無下にしてはいけないだろうと思い、その石碑を見に行ってみました。

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確かに、漱石に見えなくもないのですが、個人的には石の字が微妙な感じです。
とりあえず、写真を撮って本で調べてみることにしました。
使ったのはこの本

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学生時代に書道の授業で教科書として使っていた本です。こんな形で役に立つとは。

どうやら人名は「瀬戸彦八」らしい。
ところで、この石碑には別の手がかりがありました。石碑の隣にこんな記念碑が立っているのです。

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「『すがのていりゅうじょ』って菅野駅のことかな?そうだ、松井天山の鳥瞰図で確認してみよう。」
3月に市川市立歴史博物館の「松井天山の鳥瞰図と市川市域」という展示(3月30日付けブログを参照)を見に行ったときに買ったパンフレットを開いてみました。

パンフレットの16ページ目に真間から菅野方面の鳥瞰図があり、「すがの停留所」の記述が見えます。今の菅野駅の辺りのようです。
そして、パンフレットの17ページにこの碑の白黒写真と説明が載っていました。

瀬戸彦八さんは神田の青果商で、松丸平太郎、浮谷善次郎、松丸清之助らとともに停留所設置の発起人となった人だそうです。
例の石碑は「瀬戸彦八公頌徳碑」だそうです。

夏目漱石とは全く関係ありませんでしたけれど、情報をくれた人、どうもありがとうございました。

【おまけ】
今日6月11日は、千葉県松戸市の本土寺の「梵鐘」が国の重要文化財に指定された日です。(昭和52年)

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地理的表示保護制度が始まりました|農林水産業の発展を目指して

昨年6月25日に公布された「特定農林水産物の保護に関する法律(地理的表示法)」が今日、6月1日から施行されます。

地理的表示保護制度とは、品質、社会的評価、その他の特性が産地と結びついている農林水産物と食品に対して、その名称を知的財産として保護するものです。地理的表示とは、産品の特性が地域と結びついた「地域ブランド産品」の名称だそうです。

わかりやすく言うと、その土地固有の気候風土や伝統的製法で作られて「地域ブランド産品」として知られてきた農林水産物を、農林水産省に登録することで国のお墨付きをもらえる制度です。

【ねらいは】

  • 地域ブランドの保護・活用による農山漁村・地域の活性化
  • 伝統的な食文化の継承
  • 消費者の利益の保護
  • 農林水産物・食品の輸出促進

【概要】

  1. 生産者団体が「地理的表示」を「産品の基準」とともに登録申請
  2. 農林水産大臣が審査の上、地理的表示および生産者団体を登録(基準を満たすものに「地理的表示」およびGIマークの使用を認める)
  3. 登録を受けた生産者団体が品質管理を実施。農林水産大臣が団体の品質管理体制をチェック
  4. 不正使用があった場合は農林水産大臣がチェックを行う

【メリット】

  • 産地と結びつた品種について、国のお墨付きが得られる
  • GIマークが使用可能となる
    =>他の産品と差別化できる
    =>買い手は類似の産品のなかから真正品を見分けることができる
  • 地理的表示の不正使用は個々の事業者の代わりに国が取り締まってくれる
    =>生産者側の訴訟手続きなどの負担がない
  • 生産者は登録された団体に加入すれば「地理的表示」を使用できる
    =>「地理的表示」は独占的権利ではなく、地域の共有財産

【登録したら】
登録を受けた生産者団体は、構成員である生産・加工業者が基準に合った生産を行うよう必要な指導、検査を実施します。(外部機関に委託可)

【権利の存続期間】
登録商標と違い、取り消されない限り権利が存続します。よって更新手続はありません。

新聞によると今日の申請受け付けには10以上の団体が名乗りを上げる見通しだそうです。

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