月別アーカイブ: 2015年5月

平成27年度「消費者フォーラムin千葉」に行ってきました|再生可能エネルギー・詐欺被害防止

以前の投稿で書いた消費者フォーラムin千葉に行ってきました。会場は千葉文化センターで、空席はほとんどない盛況ぶりでした。

第1部は、基調講演「再生可能エネルギーを育てる地域社会を目指して」でした。

大まかに紹介すると、現在のエネルギー政策⇒再生可能エネルギーの現状⇒地域主導の再生可能エネルギー導入、と話が進んだように思います。少々歯切れが悪いのは、全体的に私には難しかったからです。

ひとつ「なるほど」と思ったのは、「温暖化、温暖化」と言いながら気温の低い年があることについて、「温暖化で極地の氷が溶けて、閉じ込められていた冷たい空気が流れ出した」ので気温が下がった、という説明です。

第2部は、県民提案事業の事例発表です。
NPO法人いちかわ市民文化ネットワークによる消費者啓発“出前劇団”「コントdeげき隊」では、詐欺等の被害を防止するため、詐欺等の手口と対策(注意点)がコントで紹介されていました。

コントの一例ですが、送り付け商法では、悪徳業者が市民に対して、ありもしない注文につき「注文を受けた。商品を送る。」と言って商品を送りつける手口と対策を紹介していました。

対策は、以下のように説明されていました。

  1. 「注文を受けた。」という電話があったときに、「注文していない。送らないで。」と言う。
  2. 商品送付に同意していないのに送ってきたら、送り返すor14日間保存した後に廃棄する。
  3. 「注文を受けた。」という電話があったときに、もし商品送付に同意してしまったら、クーリンオフをする。

これらの講演(公演)の他、「特殊詐欺」「振り込め詐欺」に代わる広告用の名称募集の案内がありました。募集は平成27年6月24日までで、応募資格は千葉県にお住まいの方。優秀作品には記念品もあるようなので、自分でも何か思いついたら応募するかもしれません。

閉会して帰ろうとした時に、以前の投稿に書いた船橋での消費生活基礎講座に参加されていた方に再会できました。帰りを急いでいたので少し挨拶しただけでしたが、嬉しかったです。

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勝手に野鳥を飼育してはいけません|鳥獣保護法のお話

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千葉県の松戸市内でこんな看板を見つけました。
ちなみに、カスミ網とは罠の一種で、細い糸(テグス糸など)を空中に張り巡らして、飛んできた鳥を捕まえるものです。
一度に大量の鳥を捕獲できてしまうので、鳥獣保護の観点から現在では禁止されています。

例外的に研究目的で野鳥を捕まえるために設置されることがあるそうですが、その時は網の近くに目印の旗が立ててあるそうです。
旗は見当たらず、カスミ網が張ってあったら、密猟目的の可能性があるそうです。その時は危ないので一人では近寄らずに、警察などに相談した方がいいということです。
この看板がある場所は住宅地なのですが、密猟があったのでしょうか?

野生の動物や鳥は勝手に捕まえたり、飼育したりしてはいけませんが、法律で狩猟鳥獣として指定されているものは捕獲できます。
ただし、狩猟免許と狩猟者登録が必要です。狩猟できる期間も決められています。
捕獲の事由は特に決められていないので、食用でも愛玩飼養目的でも駆除でもなんでもいいです。(このほかに許可による捕獲もあります。後述)

私たちに身近なスズメやカラスは狩猟鳥獣ですが、狩猟免許を持たない者は勝手に手出しできません。庭に来るメジロやタヌキ(これも狩猟鳥獣)がいくら可愛くても捕まえて飼うことはできません。(ちょっと残念。)

と、ここまで書いて、ある新聞記事を思い出しました。
たしか市川市立動物園だったと思うのですが、あそこではタヌキが飼育されていますね。
動物園の人は、来場者から、「タヌキなんてありふれた動物をなぜ飼育しているのですか?」とたずねられることがあるそうです。(市内には野生のタヌキが住んでいますから。)
動物園の答えは、「ありふれていても、個人で飼育できない動物を展示して生態を知ってもらうことに意義があるのです。」というようなものでした。

「狩猟による捕獲」の他に「許可による捕獲」というのもあります。
こちらは全ての鳥獣が対象です。捕獲の事由は決められていて、有害鳥獣捕獲、学術研究、個体数調整、愛玩飼養、その他。

狩猟鳥獣を指定しておいて、狩猟による捕獲でなくて、許可を得て捕獲するときは、愛玩目的(やその他)なら何を捕まえてもいいのかと少々不思議ですが、去年、環境庁は愛玩目的の捕獲は、密猟を助長するおそれがあるので禁止するとの方向を打ちだしたそうです。

ちなみに千葉県では野鳥の捕獲について、野鳥保護の観点から、愛玩飼養を目的とする許可は行っていないそうです。

鳥獣の保護や狩猟については「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」に定めがあり、違反者には罰金や懲役などが科せられます。

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森のホール21(松戸市文化会館)に行ってきました|平成27年施行の建設業法・経営事項審査

2015年5月27日、千葉県松戸市の森のホール21に行ってきました。近隣には本当に森がありました。催しは小ホールだったのですが、映画館・劇場のような柔らかいイスが快適でした。

さて、その催しですが、千葉県職員の方々による経営事項審査等に関する説明会でした。

題名は「経営事項審査等説明会」でしたが、実際の進行は次の3つでした。
・ 建設業法について
・ 建設業退職金共済制度について
・ 経営事項審査について

私がこの説明会に参加した目的は、経営事項審査について、行政書士としてネタを仕入れるためでした。幸運なことに、建設業法の説明の部分でも、有益なネタを仕入れることができたので、一例を紹介します。

平成27年版千葉県「建設業許可の手引」25頁下段「専任技術者一覧表(様式第一号別紙四)」が、提出書類として追加になっています。その理由は、建設業法の改正趣旨である「個人情報保護」により同頁上段「専任技術者証明書」が閲覧に供されなくなったので、閲覧用に個人情報を除いた一覧表を新規追加した、ということでした。

このような理由の話は、旧版と新版の「建設業許可の手引」を見比べても、なかなか気付けることではありません。私も、言われて初めて、「あぁ、なるほど」と思いました。

例をひとつだけ紹介しましたが、他にも有益な情報を多数メモして帰ってきました。そのメモは、直ちに「建設業許可の手引」の該当箇所に転記して、弊事務所の知識として保存しました。

余談ですが、説明会での私の席のすぐ近くで、「今日の話は、行政書士に言えばいいのかしら?」という会話が聞こえました。

行政書士は、建設業の方のお役に立てるよう、普段から情報・知識を収集しています。現場が忙しく、申請事務等に時間が取りにくい建設業者さまにとっては、行政書士は強い味方だと思います。ぜひ、行政書士にご相談ください。

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風営法(風適法)改正案を読みました|「設備を設けて客に遊興させる」の解釈

現在、国会で審議中の風営法の改正案を読みました。

以前よりニュースで話題になっていた「ダンス営業を風営法の適用外にする」改正がメインです。

ざっくり読んだだけなので、細かい部分まではまだ把握していませんが、大筋で以下のような内容だと思います。

風俗営業の区分の改正
新1号←旧1号(ダンス・接待・飲食)
新1号←旧2号(接待・飲食・遊興)
廃止←旧3号(ダンス・飲食)
廃止←旧4号(ダンス)
新2号←旧5号(低照度)
新3号←旧6号(区画)
新4号←旧7号(パチンコ)
新5号←旧8号(ゲームセンター)

新たに、
特定遊興飲食店営業(接待なし・酒あり飲食させる・設備を設けて遊興させる・午前0時~午前6時にも営業する)が許可制で追加

あと、目についたところでは、
深夜営業の飲食店で「深夜において客に遊興させてはいけない」が削除になっています。
また、深夜の定義が午前0時~午前6時になっています。

さて、この法案が成立すると、その後に政令・公安規則・解釈運用基準が整備されて、細かいことが分かるのだと思いますが、現時点で疑問が1つあります。

それは、「設備を設けて遊興させる」です。

ここで言っている設備とは、主にダンスの設備のことだとは思いますが、たとえば次のような場合はどうなるのでしょうか?

深夜営業している接待のないスナックで、カラオケ装置があるとします。
新法では、深夜営業の飲食店で遊興させることは禁止されていません。
そこでお店側は不特定の客にカラオケで歌うことを勧奨(=「遊興させる」)したとします。
もし、カラオケ装置が「設備を設けて」に該当するとすれば、「特定遊興飲食店営業の許可」が必要になるということでしょうか。

今後の法令等の整備を、注意して見守りたいと思います。

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千葉県市川市の曽谷城跡に行ってみました

平成6年発行の本「東葛飾の歴史地理」によれば、市川市内に曽谷城址という中世の古城跡があるらしいのです。

本文中には〈東葛飾地域の主な古城跡〉の地町村別一覧表が載っています。
しかし、それらは大正12年発行の「東葛飾郡誌」と「昭和45年千葉県城郭調査報告」を参考にしているというので少し心細いのです。

ネットで調べてみたら、案内板くらいはあるらしいので行ってみました。

【場所】
曽谷3丁目22番地に案内板が立っていました。
県道264号(高塚新田市川線)沿いのNTTの建物の脇の道を登って少し進んだ場所です。

【地形】
小さな台地です。比高は15メートルだそうです。

【現状】
他の人のホームページにも書かれている通り遺構は残っていません。
台地の上は、ほぼ住宅地です。
「余湖くんのホームページ」では道の脇に城址碑と案内板が立っており、城址碑の脇を右に入っていくと、「唯一、城塁と土塁を残している、腰曲輪状の部分に出ることができる。ただし、土塁は民家の庭の一部になっている。」と紹介されていましたが、今は家が建っています。
現地の案内板には
「現在では台地が崩され、わずかに石井氏宅の裏庭に、土塁と空堀に一部が残されているだけで、曽谷城の全容を知ることはできません。」とあります。
石井氏宅を探してみたのですが、見つかりませんでした。
もっとも、この案内板の記事は昭和56年のものですので仕方ないかもしれません。

【感想】
それでもやはりこんな道を見ると、気のせいか城跡っぽさを感じてしまいます。もとからのものなのか、宅地開発で出来た地形なのかは分かりませんが、住宅地にしては複雑な地形がみられます。
3丁目の案内板が立っているあたりです。

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台地から西の方角を見たところです。

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実際の階段と坂道は写真で見るよりもずっとずっと急です。その向こうは東京都まで見わたすことができます。これなら敵が攻めて来てもすぐに見つけることができそうですし、守るのも楽そうです。

城跡のある台地の遠景。

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写真だとたいしたことなさそうですが、ここから結構長い坂道を上らないとたどり着けません。

この辺り一帯は昔は湿地帯でした。この城が建っていた当時も湿地帯だったとしたら、攻める方はさぞ大変だったでしょうね。

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契約書の雛形は著作物ですか?無断で使用できますか? |著作物とはなにか

契約書の著作物性についてですが。その前に。
著作権法はどのようなものを著作物と定義しているのでしょうか。

著作権法の定義による著作物とそうでないものの一例を挙げてみます。

[著作物であるもの(=著作権法で保護される著作物)の例 ・・・以下とする]

  • 幼稚園児が描いた絵
  • 新聞記事
  • 料理の方法を解説した本
  • 芸術家が作った壺
  • 宮殿、城、有名な庭園
  • 写真

[著作物ではないものの例 ・・・以下とする]

  • 動物園のゾウが描いた絵
  • 新聞に掲載された訃報
  • 料理の方法そのもの
  • 壺の形状の傘立
  • ありふれた建築物
  • スピード写真機で撮った証明写真

の違いは何でしょうか。

著作権法では、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。(著作権法二条一項一号)」とされています。

この場合の「創作的」には、厳密な新規性や芸術性は必要ないので、幼稚園児が書いた作文や絵も、立派な著作物です。
一方、著作権法による保護を受けられるのは、人間の著作物なので、どんなに上手でも動物園のゾウが描いた絵は著作物ではありません。

新聞記事は事実を伝えるためのものですが、読者に分かりやすく伝えようと工夫するところに創作性が認められるので、著作物です。
しかし、訃報はほぼ、事実の羅列であって、誰が書いても同じようになるので著作性は認められません。

同じことがスピード写真機で撮る証明写真にも言えます。これもカメラアングル等があらかじめ決まっており、誰が撮影してもらっても同じ仕上がりになるので著作物ではないのです。

また、著作物とは「発表したもの」でなければなりません。料理の方法など、アイディア自体は保護されないのです。
しかし、そのアイディアを本なり、パンフレットなどに表せば言語の著作物として保護されます。

美術品が著作物だというのは大変わかりやすいと思います。
が、彫刻の施された家具などのように、実用的な物品についてはどうでしょうか?
日本の著作権法は、一品制作の美術工芸品を美術の著作物に含めることとしています。
美術品として鑑賞の対象になるものは著作物、実用的な性格が濃いものは著作物ではないと考えてよさそうです。
宮殿や城が著作物で、私たちの住む家が著作物でないのも、同じような理由からでしょうか。

さて、契約書の雛形ですが、契約書というものは、法律を知っている者が作成すれば誰が作ってもほぼ同じ内容になるはずのものです。その雛形であれば最低限必要な条項が記されているだけで「創作性」は認められません。著作物には当たらないのです。

そもそも、市販の契約書の雛型集は、購入者が使用するのが前提です。通常は作成者が利用を許諾しているものと思われます。

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著作権と所有権の違い|著作権の分かり難さは支分権のせい?

著作権の勉強を始めたころ、著作権の権利の性質がよく掴めなくて苦労しました。所有権との違いが分かるまでにも時間がかかりました。当時を思いおこしながら著作権と所有権について綴ってみました。

【そもそも何に対する、どのような権利なのか】

〈所有権〉
所有権は、民法の中の「物権」に分類されます。「物権」とは「人の物に対する権利」です。(これに対して「人の人に対する権利」が「債権」です。)

所有権とは人がある特定の物を全面的に物理的に支配する権利です。

民法206条(所有権の内容)
所有者は、法令の制限内において、自由にその所有物の使用、収益及び処分をする権利を有する。

物とは、有体物のことです。

民法 第4章 物
(定義)
第85条
この法律において「物」とは、有体物をいう。

〈著作権〉
著作権の場合、権利の目的になるのは形のある物(有体物)ではありません。創作活動の結果として出来上がったコンテンツ(無体物)です。
では、コンテンツに対するどんな権利かというと、著作権法は、民法206条(所有権の内容)と違って、一言で表した条文がありません。
著作権法では、著作物の利用形態に応じて著作権の内容がいくつかの種類に分けて規定されています。
こんな感じです

第3款 著作権に含まれる権利の種類

第21条(複製権)
著作者は、その著作物を複製する権利を専有する。

第22条(上演権及び演奏権)
著作者は、その著作物を、公衆に直接見せ又は聞かせることを目的として(以下「公に」という。)上演し、又は演奏する権利を専有する。

この調子で第28条まで権利の種類が規定されています。これらを著作権の支分権といい、著作権は「権利の束」ともいわれます。

で、結局どんな権利かと言うと、著作物を出版、上演、放送等の方法により利用することに関する排他的、独占的な権利ということになります。
所有権と著作権の違いについて、弁護士の福井健策氏の例えが分かりやすかったので引用させてもらいます。

「紙の本それ自体とその中に入っている情報(コンテンツ)は別物です。紙の本を購入した場合、紙の本それ自体には購入者の所有権が働きますが、中に記されている情報には著作権があります。紙の本を自分で買ったとしても、中の情報をどんどんコピーすることは許されない。これが著作権というものの本質です。」(「なんでコンテンツにカネを払うのさ」岡田斗司夫氏との共著)

【権利の取得方法は?】

〈所有権〉
一般的なのは売買、贈与、相続など。あまりなさそうなのが時効による取得。(所有権の取得原因としてはむしろ例外に属するとされている。)
他に、遺失物の取得や、民法239条に規定されている、所有者のいない動産を所有の意思をもって占有することによる取得(川で魚を釣った場合など)などがあります。

〈著作権〉
著作権は著作物の創作と同時に自動的に発生します。登録などの手続きは要りません。

【権利の侵害に対して】

〈所有権〉
故意または過失で所有権が侵されたばあいの措置として、民法709条の不法行為による損害賠償があります。
しかし、所有者としては損害賠償を受け取るだけでなく、所有物を取り戻したい、原状回復して欲しいと思うでしょう。
そこで民法では所有権を根拠として次のような物権的請求権というものが認められています。
・返還請求権 (○○を返してほしい)
・妨害排除請求権(自分の土地に捨てられたゴミをどかしてほしい)
・妨害予防請求権(隣地の工事のせいで自分の土地が崩れそうだ。やめてほしい)

意外ですが、民法には物権的請求権を直接規定した条文はありません。しかしこの権利の存在は当然のことと解されているそうです。

〈著作権〉
著作権の侵害とは、著作者に無断で著作物を利用することをいいます。
著作権の侵害には、所有権のときと同じように民法の不法行為による損害賠償請求ができます。(相手に故意または過失がある場合のみ。)
他に
・差止請求(侵害行為をやめるように請求)
・予防請求(侵害行為をしないように請求)
・不当利得返還請求(侵害行為で不当に得た利益の返還を請求)
があります。

差止請求権と予防請求権は著作権法第112条に、不当利得返還請求権は民法第703条に規定されています。

【権利はどんな時消滅するのか】

〈所有権〉
目的物の滅失(家が消失してしまった等)、放棄(明文の規定はない)。
なお、所有権に消滅時効はありませんが、他人が取得時効で所有権を取得すれば、その反射的効果として所有権も消滅してしまいます。

〈著作権〉
著作者の死後50年で消滅します。更新したりはできません。

だらだらと書いてきましたが、言いたいのはこれです。
・著作権は支分権の束。これが著作権の分かりにくさの一因のような気がします。
・著作権で最も基本的な権利は複製権
・著作者は自由にコピーできるけど他人はダメよというのが著作権

注意
1.著作権は他人に譲渡できますが、このブログでは著作者=著作権者という想定で書いています。
2.広義の「著作権」では著作権は「著作者人格権」と財産権としての「著作権」の2種類があります。著作権法では財産権としての権利だけを意味して「著作権」という用語を使っています。この記事もそれに従っています。

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アニメに関わる仕事について|面白い本を読みました

星海社新書の「アニメを仕事に!」(桝本和也著)を読みました。アニメ制作現場の紹介でもあり、ビジネス書的な内容でもあり、ちょっと変わったテイストの本でなかなか面白かったです。
以下、個人的に興味深かったことを。

【アニメ関係の仕事をしたいとき】
近頃のアニメ制作は「制作委員会方式」が主流。制作会社だけでアニメを作っているわけではなく、複数の異なった業種の人々がアニメ制作に関わっているそうです。ということは、「見方を変えればアニメに携わる方法がいくつもある」と著者は言います。
たとえ絵が描けなくても、音楽会社のアニメ部門、グッズメーカーのアニメ部門に就職するなどの道があるということです。
これはこれで険しい道のりでしょうが、絵が下手でアニメ関係の仕事をあきらめていた人には朗報かもしれません。アニメの仕事をする=制作会社に入ること、と信じていた私には目から鱗でした。

【アニメの現場で求められる人材】
仕事に対して真面目で実直であること。向上心と好奇心があること。コンテンツをただ楽しむだけでなく「観客」としての目を持っていること。社会人として、礼儀・常識・コミュニケーション能力・正直さがあること。(なるほど、アニメ制作は大勢の人が携わるからコミュニケーション能力は大事なのでしょうね。)
どんな職種にも通じるものがありますね。

【新人教育とは、10年後、会社を大きくしてくれる人材を育てること】
新人を「現場に即投入」する昔ながらのやり方は非効率だし、離職率も高くなる。というわけで、著者の会社では、きちんと段階を踏んで新人教育をしています。
その中に「日報を作らせる」というのがあって、次のような効果があるそうです。(1)作業時間を把握することができる(2)1日に作業を振り返って制作工程を反芻できる(3)何もないところから書類を作ることで、ポイントを押さえた書類作りができるようになる(日報はA4の紙に自由に書くことになっているので)等。
作業時間の把握は自分たちの仕事でも大切なことなので特に興味深く読んだ箇所です。

【暗黙の実務】
この本はアニメ制作について、制作進行という役職の仕事を通して書かれています。制作進行とは中間管理職のようなもので、(1)作品素材の管理(2)スケジュールの管理(3)作業環境の管理が主な仕事です。
著者によれば制作進行の「表面上の実務」は早い人で3か月から半年で覚えるそうです。が、現場で本当に重要なのは「目には見えない重要な仕事=暗黙の実務」で、著者の場合これを習得して実務に生かし、後輩に教えられるようになるまでに6年かかったそうです。
この、「暗黙の実務」の紹介とアニメ制作過程が本書のメインです。

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消費者教育担い手人材リスト|千葉県消費生活基本計画

弊事務所所属の2名の行政書士のうちの『行政書士1号』です。このたび千葉県の消費者教育担い手人材リストに登録されました。

千葉県には、千葉県消費生活基本計画というものがあり、その一環として地域で消費者教育・学習に関する情報提供を行う人材を、消費者教育担い手人材リストに登録しています。

この消費者教育担い手人材リストに登録されたキッカケは、千葉県主催の消費生活基礎講座に参加したことです。

参加の目的は、法律知識を仕入れて行政書士の業務に役立てることでした。

今年の1月から3月にかけて、船橋の会場で、50時間の授業を受けました。
基礎レベルですが範囲が多岐にわたり、行政書士業務に直結するテーマ、直結しないけれども消費者として興味の持てるテーマが満載でした。

  • 国や県の消費者行政
  • 民法
  • 消費者契約法
  • 特定商取引法
  • 割賦販売法
  • 生命保険、損害保険、金融商品など商品知識
  • 情報通信、インターネット関連
  • 個人情報
  • 衣料品、クリーニング
  • 食品の安全、安心
  • 景品表示法
  • 製品事故
  • 住宅

など。

平成16年までの消費者行政は消費者の保護がメインでしたが、現在の消費者行政は消費者の自立をメインとしており、自立のために消費者自身が学習する機会を提供するべく、千葉県が消費者教育担い手人材リストを整備しているのだと思います。

千葉県から届いた通知にも、「御友人や知人の方々へお知らせいただくなど、ご自身の日々の活動の範囲において、地域での消費者啓発活動や消費者教育の推進についてご協力くださいますよう」と記載されていました。

さて、平成27年5月29日に千葉市文化センターにて「消費者フォーラムin千葉」が開催されるという案内が届きました。

消費生活基礎講座の時と同様に興味のもてる話が聞けること、そして消費生活基礎講座に参加された方と再会できるかもしれないことを期待して、参加しようと思います。

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