月別アーカイブ: 2015年1月

郵便物を本人に確実に届けたいときは|配達証明と本人限定受取のちがい

郵便物を確実に本人に受け取って欲しいときのために、「本人限定受取」というサービスがあります。

郵便物に記載された名あて人、または差出人が指定した代理人だけが郵便物を受け取ることができます。(基本型の場合。 以下同じ。)

受取人には郵便局から通知書が送付され、受取人は送付所と印鑑、本人確認書類を持って、郵便窓口に受け取りに行くというものです。

郵便物は一般書留とし、本人限定受取の追加料金として100円を払います。

他にも、現金書留、ゆうパック(セキュリティサービスとする必要があります。)、速達、各種証明郵便にも使えます。

本人確認レベル、配達サービスの有無等によって、「基本型」「特例型」「特定事項伝達型」の3つのタイプがあります。

【配達証明との違いは?】

配達証明との違いですが、配達証明は郵便物を配達した事実を証明するもので、実際の受取人が誰であるかを証明するものではありません。つまり、本人ではなく、本人のお母さんや配偶者の方が受け取ったのかもしれません。

【「本人限定受取」郵便の使い道は?】

この「本人限定受取」郵便の使い道ですが、ビジネス等の取引の相手方の確認に使えます。

古物売買を例にすると。

古物商が商品を買い取る時には盗品の売買防止のため、相手の氏名、住所等の確認が義務付けられています。
対面ではなく、電話やメールのやり取りだけで商品を買い受けるときに、相手に本人限定受取郵便で受付状などを送付し、その受付状を古物に同封させて送り返してもらうなどの方法があります。

実際、古物営業施行規則では、古物の買受の際の相手方の確認措置に関して

「相手方からその住所、氏名、職業及び年齢の申出を受け、並びにその者に対して、本人限定受取郵便物等~中略~を送付し、かつ、その到達を確かめること。 (古物営業法施行規則第15条第3項第2号)」と定めています。

本人限定受取の詳しい説明は日本郵便のホームページに載っています。

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特定電子メールの送信等について(法令上の注意すべき点)

私も電子メールアドレスを幾つか持っているので、特定電子メールを受取ることがあります。
毎回楽しみにしている特定電子メールもありますが、中には不適法だと思われる特定電子メールもあります。
今回は、自分自身が不適法な特定電子メールを送信しないように、法令を確認します。

確認するのは、以下の2つです。

  • 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(平成14年法律第26号)
  • 特定電子メールの送信の適正化等に関する法律施行規則(平成14年総務省令第66号)

この法律の2条2号に「特定電子メール」の定義があります。
ポイントだけ抜き出すと「営利を目的とする団体及び営業を営む場合における個人が、自己又は他人の営業につき広告又は宣伝を行うための手段として送信をする電子メール」となり、もっと簡潔に言うと「商売の広告用の電子メール」ということになると思います。

この特定電子メールは、誰彼かまわず送信することはできません(法3条)。

ここで、送信が許される場合についてまとめたいのですが、その前に用語の確認です。

  • オプトイン・・・受信者が同意すると、その後は特定電子メール送信が許される。
  • オプトアウト・・・受信者が拒否すると、その後は特定電子メール送信が許されない。

特定電子メールを送信することが許される場合は、

  • 受信者側から、受信の希望があった場合、または受信の同意があった場合(法3条1項1号・オプトイン規制)
  • 受信者が同意をしていない場合でも、以下の3者を受信者とする場合(法3条1項2~4号、施行規則2~3条・オプトイン規制の例外)
    - 電子メールアドレスが記載された名刺などを渡してくれた人
    - 取引関係にある人
    - ウェブサイトで電子メールアドレスを公開している団体・事業者

上記に掲げた送信が許される場合でも、受信者が「以後この手のメールは送らないで」と送信者に通知すれば、送信者は、受信者の意に反して、その後に特定電子メールを送信することはできません(法3条3項・オプトアウト)

特定電子メールには、表示しなければならないが事項あります。

  • 送信者の氏名、名称(法4条1号)
  • 受信者が「以後この手のメールは送らないで」と通知するための電子メールアドレスまたはURL(法4条2号)
  • 受信者が「送らないで」と意思表示できる旨(オプトアウトできる旨)(法4条3号、施行規則9条1号)
  • 送信責任者の住所(法4条3号、施行規則9条2号)
  • 送信者側において、苦情や問合せ等を受付けるための電話番号、電子メールアドレス、URL(のうち一つ以上)(法4条3号、施行規則9条3号)
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宇都出雅巳著 『絶妙な「聞き方」』を読んで

標題の書籍は、2012年にPHP文庫から出ています。2006年発行の『絶妙な「聞き方」の技術』を改題・再編集したものだそうです。

実は、この本を読み終わって、しばらく経っても、なお勘違い(思い違い)していることがありました。

それは、本のタイトルで、正しくは『絶妙な「聞き方」』なのですが、『微妙な「聞き方」』だと思い込んでいたことです。

もう10年以上前のことだと思いますが、私の周囲では「微妙」という言葉が流行り、誰も彼もが「微妙、ビミョウ、びみょう」と連発し、それが頭から離れないからです。振り返ってみると、この「微妙」という言葉は、人の意見とか物事とかを「やんわりと否定」するために用いられていたと思います。

そんな経緯があったものですから、多少の違和感を持ったまま、この本を読み進めることになってしまいました。

さて、タイトルが正しく認識できたところで、この本を振り返ってみます。

あらためて、この本のテーマは、積極的に上手に聴くための技術です。この技術を用いて、人とかかわり、相手の人生も自分の人生も豊かにすることが期待されています。

本のタイトルは「聞く」ですが、本文中は「聴く」と表記されています。「聴く」は耳だけでなく、心でも聴くことを表す、と説明されています。なるほど、「聴」という漢字には「心」が含まれています。

章立ては、6つ。聴き方や聴く対象について、6つの「聴く」が述べられています。ネタバレにならないよう、ここでは紹介を控えます。

総じて、前向きな明るい内容の本です。

ただ、ひとつだけ。
もし、この本に書いてあることを100%実行する人が自分の目の前に現れたら、「気持ち悪さ」を感じるかもしれません。程度の問題だとは思いますが。

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自由度が高い・設立費用が安い 合同会社について(株式会社との違い)

弊事務所のホームページには、株式会社の設立手続き代行をご案内しているページがあります。

今回は「合同会社」を株式会社との比較で確認しておこうと思います。

会社は、以下のように分類されます。

【会社】
  <株式会社>
  <持分会社>
     ・ 合名会社
     ・ 合資会社
     ・ 合同会社※今回のテーマはコレです。

株式会社では「お金を出す人経営する人(所有と経営の分離)」なので、経営者は株主の意見をきかなければなりません。

持分会社に分類される合同会社は、原則「お金を出す人経営する人」です。ゆえに、経営者は、自分の思う通りに経営ができます。

合同会社にお金を出している人は、株式会社の株主と同じく有限責任であり、事業に失敗した場合でも自分の出したお金を諦めるだけで済み、事業失敗のリスクを軽減できます。このことは、合同会社の英語表記LLC(Limited Liability Company・リミテッド ライアビリティ カンパニー)からも分かります。

設立するときの費用は、合同会社の方が安いです。

株式会社と合同会社とも、定款を作成して、登記をするのは同じですが、費用には以下の違いがあります。

【株式会社】

  • 定款の認証費用(公証人に支払う)・・・5万円
  • 登録免許税(登記の時に発生する)・・・資本金の1000分の7(15万円に満たないときは、申請件数1件につき15万円)←資本金がおよそ2100万円以下なら一律15万円

【合同会社】

  • 定款の認証費用・・・認証手続き不要(ゼロ円
  • 登録免許税・・・資本金の1000分の7(6万円に満たないときは、申請件数1件につき6万円)←資本金がおよそ850万円以下なら一律6万円

仮に資本金を300万円で始めるなら、この比較だけでも20万円vs6万円となり、合同会社の方が14万円安く済みます。

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自然の音に著作権はないけれど著作隣接権がある場合がある

著作権法の定義では、著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」です。

波の音や鳥のさえずりは著作物ではありません。

ならば、自然の音を録音したCDは、無断でコピーし放題、レンタルし放題かといえば、もちろんそんなことはありません。

著作権法では、著作物を演奏した人や(著作物又は著作物でないものを)録音した人、放送、有線放送を行った人に対して、一定の保護を与えるために著作隣接権をさだめています。

録音を例にとれば、波の音のCDを録音した人には、レコード製作者としての権利が自動的に発生します。(条文にはレコード製作者とありますが、レコード盤のほか、CDや録音テープも含みます。)

この権利のなかには、著作権と同じように複製権が含まれるので、個人的に使う場合を除いて勝手にコピーできません。

商業用レコード(CDも)をレンタルするときは、レコード製作者は最初に発売された日から1年間は(レンタルすることを)許諾する権利を持ち、その後はレンタルレコード業者から報酬を受ける権利を持っています。

このほかに、送信可能化権、二次使用料を受ける権利、譲渡権も持っています。

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里見公園は国府台城だった。古墳と石棺もあった。

表題の通り、市川市にある里見公園は、由緒ある古戦場を記念するため、国府台城があった場所に、市川市がつくった公園だそうです。

わずかに城郭の遺構も残されているというので、確かめに行ってきました。

なれ親しんだ公園を、城郭址だという視点から見てみるとどうなのか。

正門から少しばかり進んだところに、「国府台城跡」という石碑が立っています。黒ずんで字がよく見えなかったので、今まで気が付きませんでした。

石碑の近くには小さな金属の説明版。これによれば、公園内には今でも土塁や空堀のあとが認められるとあります。

少し離れた場所に大きな説明版。これにも公園内に、破壊が激しいながらも、土塁状の城郭遺跡が現存していると書かれています。

ただ、残念なことに、肝心の遺構の場所がはっきりとは示されていません。看板もないし、地図もありませんでした。

公園の北側の土塁(と考えられている場所)については、それらしきものを見つけることができました。
写真を撮りたかったのですが光線の具合が難しくてあきらめました。

あとの遺構は分からないままでした。

あちこちに小高くなった場所があって、その気になると、どこも土塁に見えてきてしまいました。

公園で貰ってきたパンフレットによれば。

江戸川に向かって、コの字型に二重の土塁が築かれていたことが推定できる。
古文書などから、この土塁の外側を空堀が囲っていたことを知ることができる。だそうです。

話はかわって。
公園の北西部分に明戸古墳(あけどこふん)があり、このへんでは珍しい石棺を見ることができます。

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前方後円墳だそうです。

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石棺があるのはこの盛土の上の部分です。

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約400年前に、里見氏と北条氏、総勢2万8千人による合戦が行われた地とは思えない静けさでした。

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複製権について・用意周到な奥付の話

著作権は、複製権、上演権、演奏権などのいくつかに分かれた権利(支分権という)の集合体です。このことから著作権は「権利の束」とも言われます。

なかでも複製権は、「著作権制度における最も基本的な権利」(著作権ハンドブックp29)と言われています。

「紙の本を自分で買ったとしても、中の情報をどんどんコピーすることは許されない。これが著作権というものの本質です。」(福井健策 岡田斗司夫 「なんでコンテンツにカネを払うのさ?」より)

著作物は一般的に、複製(印刷や録音等)されて世間に広まっていきます。

自分だけが複製する権利を持ち、そして他の人に複製することを許可できる、というのが複製権です。

小説家などが、自分の書いた作品の複製を売って生計を立てていることを考えれば、複製権をコントロールする大切さがわかりますね。

というわけで、本の奥付にはこのような文言が載っていることが多いです。

「本書の全部または一部を無断で複写複製(コピー)することは、著作権法上の例外を除き、禁じられています。」(伊東潤 「城を嚙ませた男」)

もっと短い文言も多いです。
「本書の無断転載、複製、複写(コピー)、翻訳を禁じます。」(西股総生 「土の城指南」)

だいたい、こんな感じのものが多いかと思います。
が、洋書ですが、こんな長いのを見つけました。
訳すとこんな感じ?(なるべく逐語訳しようとしたので読みづらいです。)

「書評に使う場合をのぞき、出版社の書面による許可を得ずに、この本をどのような形態によっても、つまり、どの電子的(手段)、機械的(手段)または、電子的な複写、(複写機による)複写、録音・録画を含む現存する、もしくは今後発明される他の手段、または、どの情報記憶装置またはどの情報検索システムによっても、複製または利用することは禁じられている。」
(グレイ クック 「アスレティックボディ イン バランス」)

2003年にアメリカで出版された本です。
念が入ってますねえ。

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真間山弘法寺の涙石と古墳2基

市川市真間4丁目にある真間山弘法寺。ここの仁王門に通じる正面石段。この石段の下から27段目に常に濡れている石があります。はっきりと濡れている日もあれば、わずかに湿った感じの日もあります。周りの石段はきれいに乾いているのに、です。

これに関して言い伝えがあります。

江戸時代、作事奉行の鈴木修理長瀬という人が日光東照宮の造営に使う石材を船で運んでいました。すると、このあたりで船が動かなくなってしまいました。長瀬はここに仏縁あり、と思い、積んでいた石を勝手に弘法寺の石段に使ってしまいました。幕府から責任を追及された長瀬は石段の上で切腹しました。
切腹した場所がまさに涙石の上だったとか。

小学生のころ、涙石を踏むと寿命が縮まるという噂がクラスの中で広まって、ちょっとした心霊スポット扱いでした。

真間山の境内には、古墳が2基あります。
まずはここ、弘法寺古墳。

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6世紀後半に造られたと言われる前方後円墳で全長は43メートル。
残念なことに半壊状態です。

次はここ、真間山古墳。

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「いちかわ再発見 (市川ジャーナル社)」によれば、市川市内でもっとも形の整った円墳だそうです。(昭和52年当時の話)。
なぜか、こちらの古墳は看板が出ていないので、知らなければ見過ごしてしまいます。形も崩れていますし。
仁王門からななめ右方向に突き進んだ場所にあります。

松戸から国府台一帯は他にも古墳がたくさんあり、国府台古墳群と呼ばれるそうです。

鐘楼堂が建っている場所(前方後円墳っぽい形です。)も、古墳ではないかと考えている学者もいますが、まだ調査はされていないそうです。

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ニッケコルトンプラザ内、おりひめ神社のこと

コルトンプラザの敷地に、おりひめ神社というのがあります。御祭神は天照大御神。昭和の初めに伊勢神宮から分霊して創立された神社です。

昭和11年に建てられた社殿は小さいのですが、古いながらも端正なたたずまいで、いかにも由緒ありげなお社です。

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境内は広くて手入れが行き届いています。
今日は天気が良かったので、親子連れが数組、子供を遊ばせていました。
写真には写っていませんが、境内の一角が公園になっていいて、ベンチで休んでいる人もいました。

ちょっと面白いなと思ったのは、神社の名前。
おりひめ神社という名前は今まで聞いたことがありませんでした。

御祭神は天照大御神ということですが、この神様をお祭りする神社は「神明神社」と名乗ることが多いのです。

「おりひめ」ではなく、「織姫」と表記する神社が栃木県の足利にありますが、こことは関係なさそうです。(お伊勢様から分家したのですから。)

この「おりひめ神社」は当初から「共立モスリン株式会社 中山工場」の敷地内に建てられていました。
共立モスリン株式会社は合併により、「日本毛織株式会社」となり、昭和63年からここ「日本毛織株式会社」の工場跡地にコルトンプラザが出来ました。

織物屋さんだから「おりひめ」?
かな表記にしたのは「織姫神社(足利市)」と区別がつくようにしたのか?

千葉県神社庁のホームページで同じ名前の神社を探したら、市川市内には1件もありませんでした。

調べたついでに数えてみたら、市川市に一番多いのは春日神社で7か所。
次が日枝神社で6か所。
以下、八幡神社と胡録神社がそれぞれ5か所。
稲荷神社が4か所でした。

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「宮塚英也の8週間で誰でもトライアスリートになれる 確実、安全にレベルアップするトライアスロンの練習プログラム決定版」を読んで

今から10年前、ジョギングを始めて1年近く経った頃に買った本です。今でも時々読み返します。

著者の宮塚英也さんはデビューから実に15年間もトップ選手であり続けた人です。
これは初心者向けの入門書ですが、宮塚さんが長期間、第一線で活躍できた理由がわかります。

この本を読んでまず驚いたのは、練習量の少なさ。
1週間の練習時間は少ない週で2時間弱。多い週でも5時間弱。練習の強度は、最大心拍数の70%ほどで行う練習がほとんど。これはトレーニング中に会話ができるくらいの楽な強度です。

著者の宮塚英也さんによると
練習の基本は「やり過ぎない」ことだ!だそうです。
疲労が回復しないうちに次の練習をすると、身体はかえって弱くなってしまうからです。

宮塚さんの現役時代の練習時間は、最も練習量が多い時期でも、だいたい1週間に合計20
時間ぐらい、通常は1週間に15時間ぐらいだったそうです。

つぎに驚いたのが、トレーニング強度は毎回変えなければいけない、ということ。

体力が向上するためには、運動による疲労と回復の繰り返しが必要ですが、その行程を効率的に進めるために、強度の高いトレーニングと低いトレーニングを組み合わせる必要があるそうです。
運動強度にメリハリを持たせることについては、こののちに他のトレーニング本でも目にするようになりましたが、当時の私には非常に新鮮でした。

この本を参考にして、今までの判で押したようなジョギングを止めて練習にバラエティをもたせるようになりました。

白状してしまえば、10キロのランニング大会を2度走っただけで、別なスポーツを始めてしまったのですが、ランナーにありがちな脚部の故障とは無縁でした。

身体にダメージを蓄積するほど練習をしない。練習プログラムは効率的に作る。
これが長くスポーツを続けるための秘訣なのだなと思いました。

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